UQモバイルは、格安スマホの中でも比較的速度が安定し、品質も高いと評判の会社です。大手キャリアのauとUQモバイルは、同じKDDグループなので「auからの乗り換えで料金が安くなるならぜひ利用したい」と検討されている方も多いのではないでしょうか。
しかし、料金面だけで乗り換えるのはちょっと待った!auからUQモバイルへの乗り換えでは、いくつかの注意点があるため後悔しないためにも事前に確認しておきたいものです。特に、機種代が残っている方は必ずチェックしておきましょう。
本記事では、auからUQモバイルへ乗り換える際の注意点とメリット、向いている人の特徴を解説します。
【UQmobileへの乗り換えはここから】auからUQモバイルに乗り換えるで後悔!デメリット
早速ですが、auからUQモバイルへ乗り換えると後悔すると言われる注意点を3つご紹介します。
①通信環境が悪くなる
auとUQモバイルは同じグループ会社ですが、通信速度が違うため乗り換え後に遅くなることがデメリットです。
格安スマホの中では通信速度が安定しているUQモバイルでも、auと比べると「遅い」と感じることがあります。
auとUQモバイルの平均速度を比べてみましょう。
平均ダウンロード速度 | 平均アップロード速度 | 平均Ping値 | |
au | 80.6Mbps | 13.57Mbps | 48.26ms |
UQモバイル | 52.7Mbps | 10.23Mbps | 47.53ms |
※2022年8月時点
※参考:みんなのネット回線速度
このように数字にすると、UQモバイルはかなり遅く感じますよね。しかし、「52.7Mbps」という速度は、ネット検索や動画、ゲームをストレスなく楽しめる十分な速さといえます。
さらに2022年7月直近3ヶ月の平均のUQモバイルのダウンロード速度は、64.45Mbpsでしたから、大きな問題はありません。
格安スマホは遅いと言われがちですが、UQモバイルに関してはあまり当てはまりません。
2022年8月時点では、auとUQモバイルの速度は体感的にはほぼ同じと言われています。
【UQmobileへの乗り換えはここから】②au家族割が使えない
次に、auでは使える家族などのサービスが、UQモバイルでは使えないこともデメリットです。
auにはスマートバリューや家族割、au payカードお支払い割など割引サービスがありますが、UQモバイルにこのような割引を引き継ぎできません。
auは家族で持つことのメリットが大きかったのですが、乗り換えることによって割引の恩恵を受けられなくなるため注意が必要です。
ただ、UQモバイルにも一部のプランに限り家族割があります。「UQ家族割」は2回線目以降が毎月500円割引になるサービスです。そもそも安いUQモバイルの料金がさらに安くなるのでお得です。
母ちゃんがいきなりUQにしてきたから僕もやってきたわ_(‘ω’」 ∠)_
— イコ (@tyr0507) May 24, 2021
家族割使えなくなったらauにする意味ないんじゃよお
③LINEのID検索ができない
auからUQモバイルに乗り換えてもLINEは使用できますが4Gプランでは、ID検索ができません。通常、友達のIDを聞くだけで検索して追加が可能ですが、それができないとなるとかなり不便です。
しかし、2021年9月にサービス開始した5Gプラン「くりこしプラン+5G」のみ検索ができるようになっています。現在は、5Gプランのみの契約となっていますので、ID 検索が可能です。
また大auでLINEの年齢認証を済ませている端末をそのまま使う場合も、ID検索や電話番号検索が可能です。
というわけで、LINEのID検索ができないことが、乗り換えると後悔するという理由になっていたのは、以前のUQモバイルの話です。
月末にau→uqモバイルに乗り換えたのですが
— くろみか (@sky_blue4234) April 2, 2021
LINEのID・番号検索が使えないので問い合わせした所、それが許可されているのはau・dokomo・softbankの3社だけとのこと
格安SIMへの切り替えにLINEの引き継ぎ手続きを忘れるとアウトです。もう呆れて笑うしかないです、ほんと!#Line #格安SIM #ID検索 pic.twitter.com/yW6S2aB2NV
auからUQモバイルに乗り換え!機種代が残ってる場合どうなる?
auからUQモバイルに乗り換えを検討中の方で、「端末の機種代金が残っている場合はどうなるんだろう」と疑問をお持ちの方もいるのでは?
結論からお伝えすると、機種代が残っていてもauから乗り換えられないという制限やペナルティはなく、UQモバイルへの乗り換えは可能です。また、別途手数料が発生するようなこともありません。
ただ、残額は分割か一括で支払う必要があります。これまで通り分割で支払う方は、支払いが終わるまでauから請求が続きます。UQモバイルでは、月額料金のみ支払えばOKです。
auは途中解約となりますので、機種代金の毎月割が消滅してしまいます。残った機種代金は割引が適用されない金額での請求となりますので注意しましょう。
auからUQモバイルに乗り換えで後悔しない4つのメリット
続いて、auからUQモバイルへ乗り換える4つのメリットを解説します。
月額料金が安くなる
月額料金は、auよりUQモバイルの方が安いので、固定費の削減になります。
auで7,000円〜10,000円が、乗り換えで3,000円くらいになれば、最低でも4,000円の節約になります。年間で言えば、48,000円となり、これが2年、3年継続すると、かなりの無駄をなくすことが可能です。
ここでUQモバイルの料金をみてみましょう。
くりこしプランS+5G | くりこしプランM+5G | くりこしプランL+5G | |
基本月額料金 | 1,628円(税込)/月 | 2,728円(税込)/月 | 3,828円(税込)/月 |
基本データ容量(月間) | 3GB | 15GB | 25GB |
上記の金額に「増量オプションⅡ(月額550円)」を追加すれば、さらに5GB増量できます。一番大きなデータプランでも、4,000円を切る安さで、サービス自体はauとそう変わりませんから、もし料金を重視するなら乗り換えはおすすめです。
ここ最近で一番出費抑えれて、もっと早くしとけば…と思ったことはauからUQへの乗り換えです
— こまつ@返済中 (@koma27_200) August 14, 2022
地下とかいくとauの方が断然繋がるけど、料金はかなり安くなる
Pontaポイントやau IDを引き継げる
auからUQモバイルへ乗り換える場合、なんとPontaポイントやauIDを引き継ぐことが可能です。auで利用していたポイントは消滅せず、そのまま利用できます。もちろんau PAYの残高も引き継ぎOKなので、安心してください。auかんたん決済も使えます。
ただUQモバイルでは、新たなポイント付与サービスがありません。
auの時のようにポイントが貯まらないので、少し寂しい気もしますがその分料金が大幅に安くなっていますから、ポイントにこだわる必要はないでしょう。
とりあえずauウォレットがそのまま引き継げるUQモバイルにしようかな
— う~ろんʕ•͡•ʔ🍨パフェ男子 (@Vanishing_Hope) December 9, 2020
LINEのID検索が使えなくなるくらいしかデメリット無さそうだし
同じKDDIのグループだからSIMカードの入れ替えだけでOK
auとUQモバイルは親会社が同じなので、SIMカードの入れ替えだけで乗り換えが完了します。電話番号をそのまま使うには、通常MNP予約番号の取得が必要になりますが、auからUQの場合は必要ありません。
MNP予約番号を発行する際にかかる手数料3,300円の支払いも不要になります。UQモバイルオンラインショップに、auで使っていたau IDでログインして申し込めば、情報が引き継がれて、スムーズに乗り換えが可能です。
ウチのiPhoneさんがauからUQになりました。手続き、手間かかるかなと思ったら、SIMカード入れ替えだけでものの10分くらい。
— ぴーちゃん (@pchan_verK2) April 2, 2022
来月から通信費が少し節約できるぞー。
どうせ本代に消えるけどな📱
実店舗が多い
格安スマホは店舗がなくWEB申し込みが多い中、UQモバイルは全国主要都市に約120店舗展開しています。さらに、auショップでも手続きができるため、困ったことがあってもすぐに相談可能です。
auショップを利用する場合は、ショップ検索・来店予からUQモバイルに対応している店舗を検索できます。
わからないことはスタッフに聞きながら進められるため、始めて乗り換える方でも安心です。
UQモバイルにしたくてオンラインで申し込もうと思ってやってたけど、やっぱりよくわからんから店舗行ってやってこうと思う(笑)
— 市松六花 (@Loving1728) August 13, 2022
UQモバイルは店舗もあるし、ご年配の方も安心できますね😊
— てるてる@通信費見直しコンサルタント|ブロガー (@teruteru_pvt_tw) August 11, 2022
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UQモバイルは評判が悪い?契約するメリットとデメリットをご紹介
auからUQモバイルの乗り換えで違約金かかる?
auからUQモバイルの違約金はかかりません。
auとUQモバイルは同じKDDIグループなので、違約金が発生しないのです。
他社への乗り換えについては、違約金設けられている場合もありますが、KDDIグループ的にはデメリットが少ないので、違約金ががかかりません。
また、MNP転出手数料や事務手数料などが0円で乗り換えの費用が発生しません。
費用負担がないため、お金に関するデメリットは0といえます。
こんな人はauからUQモバイルへの乗り換えがおすすめ
ここまで解説してきたメリットデメリットを踏まえ、auからUQモバイルへの乗り換えが向いている人は以下のような方です。
- 月額料金を安くしたい
- 通信品質を落としたくない
- 2年縛りが嫌
- 店舗でサポートを受けたい
- 月間25GBでおさまる
- スマホの端末代を払い終えている
UQモバイルは、auよりも月額料金が安くしたい方におすすめです。他の格安スマホよりは速度が安定していると評判ですから、通信品質にこだわる方にも最適。大手キャリアのように2年縛りがなく、店舗数も多いため対面で相談したい方にも人気があります。
さらに、UQモバイルで現在新規受付中のプランが、3、15、25GBの3つですから、最大でも月間25GBでおさまる方なら、向いています。毎月、税込550円を追加で支払えば、月額データ量が増量される「増量オプションⅡ」で最大30GBまで増量されます。
【UQmobileへの乗り換えはここから】UQモバイルが合わないauユーザーの方はこちらも検討
ここまでUQモバイルについて解説してきましたが、「自分には合わないかもしれない」「他にもある?」と迷っている方に、おすすめの格安スマホを2社ご紹介します。
mineo(マイネオ)
「mineo」は、関西電力グループの格安スマホです。ドコモ・au・ソフトバンクの大手3大キャリアの回線に対応しています。好きな回線を選べるため、auユーザーはau回線を選ぶと、これまでの通信エリアに変化なく利用できます。
auスマホをau回線で利用すれば、SIMロックの解除は不要です。
auから乗り換えると、5GBプランで5,000円以上は月額料金が安くなります。とにかく料金を安くしたい方におすすめです。
mineoの平均下り速度が49.62Mbpsですから、UQモバイルよりは劣るものの、格安スマホの中では速い方です。
月額料金 | 1GB:1,298円〜20GB:2,178円 |
回線 | ドコモ・ソフトバンク・auから選べる |
5G | 対応 |
IIJmio
「IIJmio」は、ドコモ回線とau回線の2プランから選べる格安スマホです。auユーザーは、au回線プランを選ぶと、お手元のスマホをそのまま利用できますから、端末代がかかりません。しかも、au回線を使いますので、通信エリアもこれまでと同じです。
MNP予約番号の発行が必要ですから、転出手数料3,300円はかかりますが、月額費用はUQモバイルより安くなっています。
IIJmioは初期費用が安くなるなど、キャンペーン特典が豊富です。好きな時にWEBから申し込めるので、わざわざ店舗に行く必要もありません。
月額料金 | 2GB:410円〜20GB:1,560円 |
回線 | ドコモまたはauから選べる |
5G | 対応 |
まとめ
本記事では、auからUQモバイルへ乗り換えると後悔する理由とメリットを解説しました。
UQモバイルは、auと同じグループ会社なので、通信品質が安定しておりサポートも手厚いと定評があります。乗り換え時のデメリットも、「これまでauで適用されていた割引が使えない」「auよりは若干繋がりにくい場合がある」といったもので、大きな難点はありません。
データ使用量が月間25GB以内でおさまり、料金を安くしたい方には乗り換えがおすすめ。auからUQモバイルなら、SIMカードを入れ替えるだけで乗り換えできるのもメリットです。本記事を参考に、ぜひ検討してみてください。