海外旅行で使用するクレジットカードを選ぶ際は、年会費や還元率など基本的なこと以外に、海外旅行保険が付帯されていることや優待サービスなどをチェックすることが大切です。
しかし、海外旅行でクレジットカードを使うことに慣れていない方は
・何を重視してカードを選べばよいのかわからない
・海外でも日本でも使いやすいカードを知りたい
このように感じる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、海外旅行におすすめのクレジットカードを紹介すると共に、カードの特性やポイントをわかりやすく解説します。海外旅行に持って行くクレジットカードがなかなか決められない方や、安心して海外旅行を楽しみたい方はぜひ参考にしてみてください。
海外旅行におすすめのクレジットカード:還元率最強。日本のクレジットカード海外で使う
海外旅行にクレジットカードを持って行くことによって、両替の手数料が不要になったり補償や保険が附帯したりとさまざまなメリットがあります。
海外旅行に適したクレジットカードを選ぶ際には、以下のポイントを基準にして比較することが大切です。
- 海外旅行保険の附帯額
- 年会費
- マイル還元の有無
- 国際ブランド
- 手数料
- トラベルサービスの有無
ここでは、これさえあれば最強とも言えるおすすめのクレジットカードを3つ紹介します。
三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)はナンバーレスのためセキュリティ面での安全性が高く、海外旅行にも適しています。
旅費をクレジット決済にするなど、一定の要件を満たすことで最高2,000万円の海外旅行傷害保険を附帯することが可能です。
海外の医療費は高額になる場合も多く、保険適用外で病気にかかって入院した場合には、1,000万円以上請求される事例もあります。
また、Vpassアプリをスマートフォンにダウンロードすることで、カード情報や支払い金額、利用明細などをいつでも確認することが可能です。
使った金額を常に把握しておきたい方や、カードの使い過ぎが心配な方でも、安心してクレジットカードを管理できるでしょう。
国内での優待店も豊富なため普段使いしやすく、以下の店舗でスマホのタッチ決済を利用することで最大7%(※1.2.3.4.5)のポイント還元が受けられます。
コンビニ | セブン-イレブン、セイコーマート、ポプラ、ローソン、ミニストップ |
レストラン | サイゼリヤ、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン、夢庵 その他すかいらーくグループ飲食店、かっぱ寿司 |
ファーストフード | マクドナルド、モスバーガー |
カフェ | ドトールコーヒーショップ、エクセルシオール カフェ など |
海外旅行だけでなく国内でも豊富な特典を受けたい方は、三井住友カード(NL)を選ぶとよいでしょう。
年会費 | 無料 |
還元方法 | 0.5%~最大7%(※1.2.3.4.5) |
利用上限 | 100万円 |
申し込み年齢 | 18歳以上(高校生を除く) |
非正規雇用でのカード取得 | 可能 |
国際ブランド | Visa/Mastercard® |
海外旅行傷害保険補償額 | 最高2,000万円 |
※2:商業施設内にある店舗などでは、一部ポイント付与の対象となりません。
※3:一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※4:通常のポイントを含みます。
※5:ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
JCBゴールド
JCBゴールドカードは、2年目から年会費が必要であるものの、海外旅行に特化したサービスが豊富なことが特徴です。
海外に多くの加盟店を持つJCBゴールドカードは、該当する店舗で使用することで付与されるポイントが2倍になります。
ナンバーレスカードの発行も可能なため、万が一海外でカードが紛失した場合でも、不正使用を防げて安心です。
また国内主要空港のラウンジだけでなく、世界1,100ヵ所以上の空港ラウンジをUS32ドルで利用できるためさまざまな国で特別なひとときを過ごせます。
ショッピングガード保険は海外でも適用され、荷物の盗難などに遭った際でも補償が受けられるのも嬉しい点です。
年間にカード使用額が一定額を超えると「JCB STAR MEMBERS」の特別優待を受けられるようになり、高還元でさまざまなサービスを楽しめます。
旅行が好きで、国内外問わずよく出かける方には特におすすめなカードと言えるでしょう。
年会費 | 初年度無料 2年目から11,000円 |
還元方法 | 0.5%〜2.5% |
利用上限 | 100万円 |
申し込み年齢 | 20歳以上 |
非正規雇用でのカード取得 | 不可 |
国際ブランド | JCB |
海外旅行傷害保険補償額 | 最高1億円(条件あり) |
エポスカード
エポスカードは入会特典として2,000円のエポスポイントが受け取れます。また、「エポスポイントUPサイト」で 海外旅行の予約をすることで、通常の2~30倍のポイントが貯まることも魅力です。
海外で万が一カードを紛失してしまった場合でも、サポートデスクが日本語で迅速に対応してくれます。
また、海外でクレジットカードを持ち歩くのは不安という方には、事前にチャージして使用できる「エポスVisaプリペイドカード」を発行することも可能です。
また、エポスカードでは緊急医療アシスタンスサービスを提供しており、海外旅行中の不慮の事故や病気などにも24時間日本語で相談に対応してくれます。
現地の医療機関などを紹介してくれるため、どこへ行っても安心して旅行を楽しめるでしょう。
また、エポスカードは全国10,000店舗以上の優待店を持っているため、海外旅行以外でも利用できる機会が多いことが特徴です。
ボーナスポイントを得られる機会も多いため、早いペースでポイントを貯められるでしょう。
年会費 | 無料 |
還元方法 | 0.5%~1.25% |
利用上限 | 100万円 |
申し込み年齢 | 18歳以上(高校生を除く) |
非正規雇用でのカード取得 | 可能 |
国際ブランド | Visa |
海外旅行傷害保険補償額 | 最高500万円 |
海外旅行におすすめのクレジットカード:学生向け。楽天カードなど
学生である場合は、海外旅行の特典が受けられることはもちろん、国内でも気軽に利用できるカードを選ぶのがよいでしょう。
また、学生をターゲット層にしているカードに申し込むことで、審査に通りやすくなる可能性があります。
以下では、学生でも使いやすくおすすめなカードを紹介します。
学生専用ライフカード
学生専用ライフカードには、最高2000万円の海外旅行障害保険が附帯しています。
海外でカードを利用することで、上限10万円まで3%のキャッシュバックが受けられるため、海外でお得に使用することが可能です。
満18歳から25歳以下で在学中であることがカードの発行条件であることから、学生でも申請しやすいカードと言えるでしょう。
年会費もかからないため、海外旅行だけでなく留学予定のある学生にも特典が多くおすすめです。
また、携帯料金をカード払いにすることによって、毎月10人に1人の割合で500円分のAmazonギフト券が当たるチャンスがあります。
誕生月にはポイントが3倍付与されるため、効率的にポイント還元を受けられるでしょう。
年会費 | 初年度無料 翌年から1,100円(ただし前年度にカードの利用があれば無料) |
還元率 | 0.3%~0.6% |
利用上限 | ショッピング枠:5~30万円キャッシング枠:10万円 |
申し込み年齢 | 満18歳から25歳以下で在学中の学生 |
非正規雇用でのカード取得 | 可能 |
国際ブランド | JCB/Visa/Mastercard® |
海外旅行傷害保険補償額 | 最高2,000万円 |
JCB CARD W
JCB CARD Wは、年会費が無料で2,000万円の海外旅行保険が附帯していることが特徴です。
年間100万円までのショッピングガード保険も自動附帯しており、海外で万が一盗難被害に遭った場合でもカードでの購入金額を補償してもらえます。
旅行中に体調が悪くなってしまった場合には、キャッシュレス診療にも対応可能です。
「日本語安心サービス」に連絡することで、カード会社から医療機関にキャッシュレス診療の手続きを代行してもらえるため、会計時にも手間取りません。
JCB CARD Wは還元率の高いカードとしても人気で、使用金額に応じて常に1%の還元を受けられます。
しかし、以下の提携店で使用した場合は最大5.5%ものポイント還元を受けることが可能です。
- スターバックス
- セブン-イレブン
- Amazon
- メルカリ
- ドミノ・ピザ
- ビックカメラ
ポイントには互換性があり、楽天ポイントに交換して使えることでも利便性が高いカードと言えるでしょう。
年会費 | 無料 |
還元率 | 1.0~5.0% |
利用上限 | 100万円 |
申し込み年齢 | 18歳以上39歳以下(高校生を除く) |
非正規雇用でのカード取得 | 可能 |
国際ブランド | JCB |
海外旅行傷害保険補償額 | 最高2,000万円 |
楽天カード
楽天カードは学生でも審査に通りやすく、海外旅行の優待サービスが豊富です。
Wi-Fiレンタルサービスや海外レンタカーサービス、手荷物宅配優待や防寒具一時預かりサービスなど海外旅行に便利なサービスを利用できます。
海外旅行傷害保険補償額は最大2,000万円と高額で、貯まった楽天ポイントは2ポイントにつきANA1マイルに移行することも可能です。
また、ハワイのラウンジを無料で利用できるなど、持っているだけで海外旅行を安心して楽しめるでしょう。
保険や優待が充実しているにも関わらず、年会費が無料で使えることも魅力で、基本還元率も1%と高めです。
付与ポイントが最大14倍になるイベントなども定期的に開催されるため、効率的にポイントを貯めて利用したい方にもおすすめなカードと言えます。
年会費 | 無料 |
還元方法 | 1.0%〜3.0% |
利用上限 | 100万円 |
申し込み年齢 | 18歳以上(高校生を除く) |
非正規雇用でのカード取得 | 可能 |
国際ブランド | Visa/Mastercard®/ JCB/AmericanExpress |
海外旅行傷害保険補償額 | 最高2,000万円 |
海外旅行でクレジットカードが使えないのはなぜ?
海外旅行でクレジットカードが使用できないケースには、以下のような原因が考えられます。
- カードの国際ブランドが店舗側で非対応だった
- 暗証番号の入力を誤った
- 暗証番号を連続して誤ったことにより使用不可となった
- 使用金額が高額であったため、不正利用検知システムが作動した
- 破損や磁気不良で認識されない
- カードの支払いが遅延している
- 限度額に達してしまった
海外旅行でクレジットカードを使用する際には、国際ブランドが店舗に対応していることや、限度額までに余裕があるか確認しておくようにしましょう。また、暗証番号は間違えないように慎重に入力することが大切です。
海外旅行でクレジットカードの手数料はどれくらいかかる?比較
海外旅行でクレジットカードを使用した場合、1回払いであっても事務手数料が1.6~2.5%ほどかかります。
カード会社が海外の店舗に対して支払いを行う際に、日本での金額を現地通過に換算するための処理費用が発生するためです。
為替レートを基準として算出されますが、海外ブランドなどによっても多少手数料が異なる場合があるため事前に確認しておくとよいでしょう。
また、記事執筆時におすすめクレジットカードで手数料比較してみると、JCB CARD Wや楽天カードが安いです。
参考にしてみてください。
海外旅行にクレジットカードは何枚必要?
海外旅行に行く際には、クレジットカードを3枚持っていれば安心です。1枚だけでは限度額に達して使えなくなってしまう可能性や、利用できない店舗がある可能性もあるためです。
国際ブランドの異なる種類を3枚持っていれば、ほとんどの店舗でカード払いが可能になるだけでなく、保険内容を補うこともできます。
受けられる優待サービスも増えるため、安心感を持って充実した海外旅行を楽しめるでしょう。