家族カードは1つのカードで家族全員の支払いができるので、家計の管理がしやすくなり、非常に便利です。
しかし、
「どのクレジットカードが家族カードとしてベストなの?」
「家族カードだとよりメリットが大きいクレジットカードがあったりするの?」
と疑問に思う方がいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、筆者が家族カードにフォーカスして比較、検討をした結果、個人的におすすめな家族カード用クレジットカードを4つご紹介します。
デメリットも合わせて説明をしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
家族カードを作るならコレ!おすすめのクレジットカード
まずは一般カードで家族カード向けのクレジットカードを3つご紹介します。
三井住友カード:家族での利用が多いお店で還元率が5%に
三井住友カードは三井住友カード株式会社が発行しているクレジットカードです。
大きな特徴は、対象の店舗でVisaのタッチ決済またはMastercard®タッチ決済を利用すると、還元率が5%になる点です。
5%還元の対象店舗には、マクドナルドをはじめ、セブンイレブンやローソン、すき家やガストといったすかいらーくグループが含まれています。
上記の対象店舗のように、ファミリーレストランであったり、コンビニで還元率が高くなるので、会社員の方にも子育てファミリーにもおすすめのカードです。
ただ、タッチ決済が還元率5%の条件なので、デリバリーやモバイルオーダーだと還元率が通常の0.5%になってしまうので注意してください。
ちなみに家族カードで支払った分の還元ポイントは、本会員の方にまとめて還元されます。
三井住友カードの特徴
年会費 | 本会員、家族会員ともに永年無料 |
還元率 | 1.0~5.0% |
特徴 | ・Visaのタッチ決済またはMastercard®タッチ決済を利用すると、還元率が5% ・旅費などを三井住友カードで支払いうと、最高2,000万円の海外旅行傷害補償 ・ポイントUPモールのサイト経由でポイント+0.5~9.5%還元 |
楽天カード:事実婚でも家族カード発行可能&楽天経済圏でどんどんポイントが貯められる
楽天カードは楽天カード株式会社が提供するクレジットカード。
楽天カードの家族カードは、事実婚の相手方や同性パートナーも発行の対象者に含まれています。
公式サイトにもしっかりと以下のように記載されています。
引用:家族カード | 楽天カード より
18歳以上の生計をともにする配偶者
(内縁の相手方・同性パートナー含む)
・両親・子供に限ります
ですので大切なパートナーと家計管理をしやすくしたい方には楽天カードがおすすめです。
さらに楽天は基本還元率も1%なので、一般カードの中では比較的高い還元率となっています。
楽天市場アプリの利用で還元率を3.5%にアップすることも可能なので、楽天市場でセールなどを行っているタイミングでお買い物をするとよりお得に買い物ができます。
ただし、公共料金の支払いは還元率が0.2%になってしまうので要注意です。
公共料金の支払いだけは、還元率1.2%のリクルートカードもあるので検討してみてください。
楽天カードの特徴
年会費 | 本会員、家族会員ともに永年無料 |
還元率 | 1.0~5.0% |
特徴 | ・事実婚の相手の方や同性パートナーにも家族カードが発行可能 ・楽天トラベルや楽天銀行など、楽天が提供するサービスの利用でポイント最大16倍 ・100円からの買い物で還元ポイント発生。少額でもしっかりポイント還元が得られる |
JCB CARD W: Amazonでの還元率が2%
JCB CARD Wは株式会社ジェーシービーが提供しているクレジットカードです。
JCB CARD Wを家族カードでおすすめしたい方は、ご家族のなかでよくAmazonを利用していたり、スターバックスを利用していたり、セブンイレブンを利用していたりする方がいる場合です。
基本還元率が1%とこちらも比較的高い還元率ですが、Amazonの利用では還元率が2%に、スターバックスのオートチャージ利用では還元率が5.5%の還元率に跳ね上がります。
またセブンイレブンでJCB CARD Wを使って支払いをすると、還元率が1.5%にアップ。
そのためAmazonやスターバックス、セブンイレブンを頻繁に利用するご家族であれば、JCB CARD Wを発行するのを検討しても良いでしょう。
ただし、JCBオリジナルシリーズで還元率を上げたい店舗の登録があらかじめ必要となりますので注意してください。
JCB CARD Wの特徴
年会費 | 本会員、家族会員ともに永年無料 |
還元率 | 0.5~5.5% |
特徴 | ・Amazon利用で還元率2%、スターバックスの利用で還元率5.5%にアップ ・家族カードには発行対象の年齢の上限がない ・JCBオリジナルシリーズ経由で登録した店舗の還元ポイントアップ |
【JCB CARD W(JCBカードW)の詳細はこちら】
家族カードを作るならこれ!おすすめのゴールドカード
次に家族カードを作る前提で、筆者がおすすめしたいゴールドカードを3つご紹介します。
それぞれ特徴が大きく異なりますが、どのカードにもラウンジ無料利用サービスがついてきます。
JCBゴールド:家族や大切な人に嬉しい特典が豊富
JDBゴールドカードは株式会社ジェーシービーが発行しているゴールドカード。
年会費11,000円ですが、家族カードが1枚無料で発行可能なところが魅力です。
さらに初年度は本会員も年会費が無料になります。
またコンサート、演劇、イベントなどの先行受付や割引などの優待付きチケットを毎月案内していたり、ドクターダイレクトという健康、医療、介護、育児に関する相談を24時間無料で受け付けてくれるサービス付帯。
このように家族とのお出かけでも優待を受けられたり、家族がもしもの場合にも相談に乗ってくれる電話サポートもあります。
さらにJCBゴールドカード会員には、指定先にお花を届けるサービスがあります。
お花は全品5%引きになっていて、家族だけでなく友人などにも結婚祝いや誕生祝いとしてお花を送ることができます。
家族や友人との時間を素敵に過ごしたい方には、JCBゴールドカードがおすすめです。
JCBゴールドの特徴
年会費 | 11,000円(税込)(家族会員は1名無料、2人目より1名につき1,100円(税込)) |
還元率 | 0.5~10% |
特徴 | ・スターバックスのオートチャージ利用で還元率10%にアップ(ゴールドカード会員以上) ・旅行傷害保険が海外だと最高1億円、国内だと最高5,000万円の補償 ・ディズニーデザインでの発行が可能 |
【JCBゴールド(JCBカードゴールド)の詳細はこちら】
番外編:デビットカードを家族カードの代わりに利用する
家族カードを利用したい方の中には、お子様がどれくらい支出をしているのかを把握したいかたもいるのではないでしょうか?
そんな方にはデビットカードもおすすめです。
デビットカードは使ったら即時に登録してある銀行口座から引き落としがされるので、登録している銀行口座残高を把握すれば、どれくらい支出をしているのかわかります。
また、利用するたびにすぐに通知が行くように設定されているのでリアルタイムでの把握も可能。
使いすぎを防止したい場合は、口座に入れておく残高を少なくしておくと良いでしょう。
またお子さんご自身で管理するとお金の管理の勉強にもなるでしょう。
デビットカードの一つとして、Mastercardプラチナデビットカードがあります。
こちらは年会費が3,300円かかりますが、還元率が1.2%ポイントではなく現金で還元されるのが特徴。
ATM出金手数料や他行あての送金も、無料で行うことができます。
Mastercardプラチナデビットカードの特徴
年会費 | 3,300円(税込) |
還元率 | 1.2% |
特徴 | ・現金還元の上限なし ・与信審査がない ・500万円までの不正利用補償つき ・ご利用のたびにメールで通知が来る |
【Mastercardプラチナデビットカードの詳細はこちら】
家族カードにデメリットはある?
家族単位での家計がしやすいのが家族カードですが、デメリットもいくつかあります。
デメリットも把握した上で家族やパートナーと相談して家族カードを作りましょう。
家族会員のクレジットヒストリーが育たず、信用が生まれない
家族会員のクレジットカード利用分は本会員が支払っているという扱いになるため、家族会員のかたにはクレジットカードを利用しているという履歴が生まれません。
そうなると、将来クレジットカードを家族会員の方が作ろうとした際、クレジットカード会社の審査に通りにくくなってしまいます。
クレジットカード会社は過去の信用情報を確認することができるのですが、その際に履歴がないとなると、以下の2通りの推測をします。
①「今まで現金主義で生活してきた方」
②「自己破産や債務整理といった帰任有自己を起こしてしばらくの間クレジットカードを利用できず、時効となって信用情報が消えた方」
ですが現代ではクレジットカードを持っているのが一般的という考え方をされるので、信用情報がないことに対して②の方だと警戒されてしまうのです。
クレジットカード会社も利用分はしっかり返済して欲しいので、返済能力があまりないと判断されて審査に落とされてしまう可能性があります。
利用限度額が共有のため、すぐに限度額に到達する恐れがある
家族カードの利用分の本会員の限度枠内での利用になるので、利用限度額があまり高くないとすぐに本会員と家族会員分の利用額で限度額に到達してしまいます。
家族カードを検討している際は、まず利用限度額を確認しておくと良いでしょう。
本会員の状況によって、クレジットカードが利用できなくなる可能性がある
本会員が例えば会社員からフリーターになった場合、収入が大きく変わってきます。
そうなると利用限度額が引き下げられたり、場合によってはクレジットカードが利用できなくなったりする場合もあります。
家族会員は本会員の方に利用状況が把握されるため、プライバシーはない
家族会員の方は、本会員の方にいつどこでクレジットカード利用があったのかという利用状況が把握されます。
そのためプライバシーに敏感な方には、家族カードの発行を一度考え直すのもおすすめです。
まとめ
本記事では、家族カード発行の際におすすめのクレジットカードを4つご紹介しました。
通常のクレジットカードを作るのと同じように、ご家族の生活スタイルや性格に合ったクレジットカードを発行するのがおすすめです。