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  • 2021/10/09【みんなの局】ホンマル365
    かつては、漫画好きはヲタクでした♯エンタメ

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    全国のホンマルラジオの
    最新情報をお伝えします。
    ホンマル365

    ーーーーーー
    今回は。。
    ヲタク マンガ談義です。


    今では、
    「マンガ」は、すっごく広くなって
    雑誌から、単行本から
    はたまた、ネット配信から
    さまざまなジャンルの媒体で発表され

    アニメ化され、映画化され
    ジャパニメーションって言われて
    海外に流出していって
    スーっごい事になって、
    マンガ沸騰飽和状態です。

    ジャパンホラー
    SF伝記、恐怖、怪奇等々の
    「ホラージャンル」が日本でも、
    揺るぎない確固たる地位にあります。


    でも、
    リスナーの皆さま!!
    今から、4、50年以上前は
    漫画を読むとバカになる。くだらん。
    漫画は、暗い。ヲタクと言われ続け
    さげすまされていたんです。
    (あぁ哀しい哉)

    ギリギリ、手塚治虫先生は
    当時の大人たちが認める
    文化人、知識人と言われていました。

    そんな中、すっっごくっマニアックな
    漫画家さんがおられたんです。

    今では、超有名なラブクラフト氏も
    4、50年以上前から日本でも​
    認知されつつありましたし

    なんだかよくわからない?モノ達と
    人々が出会うお話は、日本小説でも、
    新作ものが多く出版されました。

    日本では、伝記SF小説というジャンルが
    確立されつつありました。

    でもですね。
    小説ではあったんですが、
    ビジュアルとして、漫画として、
    世に問うたのは?!
    諸星大二郎先生だったと!!
    私は思うんです。

    それでは、
    タイムスリップして
    ヲタクな二人の会話を聞いてくだされ。
    果たして、いくつ理解できるかな?


    「おら ぱらいそさ いくだっ」
    (うぅ。。これは。。)
    (ウソだ。ありえない?!)
    (オラも連れてってくれぇぇ)

    ごおおおーーーーんんん

    。。。ただですね。今の方達が
    諸星大二郎先生のマンガを読んでも

    なに?この絵柄??
    ふーーーん。。そうかなぁ??
    ありきたりやん!と思われるでしょう。

    なんせ、諸星大二郎先生の
    取り扱ったテーマが
    原点なんですもの。

    ======
    ======

    (妖怪ハンターより色彩はオリジナルです
    illusted by kin)
    ーーーーーーーーーーーー
    おめでとうございます。
    諸星大二郎(もろぼしだいじろう)先生
    デビュー50周年!!

    ーーーーーーーーーーーー
    なぜ?諸星大二郎先生が
    すごいのか??
    それは、マンガというビジュアルで
    SF伝記を発表したからです。
    しかも、ヘタウマ画力でです。
    松永kinが解説します!!
    ↓​↓​↓  ↓​↓​↓

    ーーーーーーーーーーーー
    諸星先生が、
    集英社主催の手塚賞に入選して
    週刊少年ジャンプで「妖怪ハンター」を連載して
    週刊少年ジャンプで、短期間連載した後
    一旦終了しました。

    それは、今から約4、50年ぐらい前
    1970年代中期の頃です。

    70年代、米国のSF小説界は、
    スペオペもとっくに下火になり、
    SFが一旦下り坂りになる頃です。

    ルグウィン(女性)作の「ゲド戦記」シリーズ
    マキャフリィ(女性)作の
    ​「パーンの竜騎士」シリーズが発表され、
    米国で人気になります。
    海外の女性作家さんたちが普通に、
    女性の名前で作品が発表されてきたんです。
    (1920から50年代は、
    女性が、男性作家のような名前で発表していました。
    リィ・ブラケットさん、
    アンドレ・ノートンさんetc)


    さらに、
    米国では、Dungeons&Dragons(D&D)という
    ボードゲームが始まり、大人気になります。
    (今では超有名すぎて、
    いろんなタイプのカードゲーム
    パソコンゲーム等々に派生してますが。。)

    剣と魔術、ドラゴン、地下迷宮、ヒーロー
    うごめく怪物たち。。

    当然、日本でも影響があって
    半村 良氏の「石の血脈」 
    山田 正紀氏の「神狩り」
    。。が発表され、SF伝記小説という
    ジャンルが知られつつあります。

    映画では、
    タワーリング・インフェルノ
    新幹線大爆破
    そして、
    藤岡 弘さん主演「日本沈没」
    というパニック映画がヒットし
    TVで「宇宙戦艦ヤマト」が放映した頃です。
    (宇宙戦艦ヤマトは放映当時は、
    全然人気がなかった!とのこと。
    私は、猿の軍団を見てました)

    そんな頃です。
    諸星先生が、「生物都市」で
    手塚賞に入選したのは!!
    手塚賞は、集英社さんが主催で
    まだこの頃は、手塚先生が審査委員長でした。

    諸星先生は「生物都市」で手塚賞に入選したので
    諸星先生の新作が、ジャンプで連載となるのですが
    当時のジャンプは、イケイケの作品がまだまだ強く

    本宮ひろし先生の「大ぼら一代」
    牛次郎先生原作 ビッグ錠先生作画の「庖丁人 味平」
    池沢さとし先生の「サーキットの狼」等々
    友情・努力・勝利がテーマのマンガが、
    幅をきかせていた頃
    諸星先生は「妖怪ハンター」を連載したんです。

    ジャンプで連載した「妖怪ハンター」を読んだら
    わかりますが、主人公は、妖怪を退治しません。
    調査依頼は受けてますが、基本、
    ただ調査するだけです。
    主人公は、エピソードの語り部と
    言っていいと思います。

    おそらくですが
    編集担当者は、友情・努力・勝利のテーマの
    マンガとして、悪い妖怪を退治する。。
    展開にしたかったはずですが
    諸星先生の表現は異なっていた。と
    私は、おもっています。

    結果その後、
    この「妖怪ハンター」は単発発表ですが、
    今なお稗田礼ニ郎シリーズとして続いています。
    このシリーズは、日本の過去事象や伝記や、
    言い伝えの謎を調査するという展開を
    マンガでいち早く構築された作品です。

    さらに諸星先生の絵柄です。
    ヘタウマ
    (下手なんだか?上手なんだか?よくわからない)
    という絵柄をいち早く世間に認めさせた方です。
    青木雄二先生「なにわ金融道」
    福本伸行先生「賭博カイジ」
    絵柄はヘタウマだけどストーリーが凄いみたいな
    ってゆうことです。

    どんなに頑張っても、「SF」は英米に負ける
    。。と思っていた私にとって

    諸星先生の「妖怪ハンター」は
    そんなことはないんだ!
    日本人しか描けない「SFマンガ」は存在する!!
    。。と実感した時でした。

    日本で1970年から始まったSF大賞
    いわゆる星雲賞は、当時まだコミック部門が
    なかったので、諸星先生の
    「生物都市」「妖怪ハンター」は
    ノミネートされませんでした。
    (星雲賞は、前年1年間で発表された作品が
    ノミネートされます。 映画・TV部門では、
    いち早くテレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト」が
    星雲賞を受賞しています。)

    マンガとして初めて
    星雲賞を受賞したのは
    1978年第9回
    コミック・アート部門
    竹宮恵子先生の「地球へ(テラ)へ・・・」
    です。
    (埼玉SF大会公式ブック星雲賞50年史より)

    諸星先生は1979年第10回星雲賞にて
    コミック部門大賞は逃しましたが
    週刊少年ジャンプで連載された
    ​「孔子暗黒伝」がノミネートされています。
    すごいなーーー!!
    (埼玉SF大会公式ブック星雲賞50年史より)

    ちなみに
    漫画界の芥川賞、
    漫画界のヒューゴー賞といってもいい
    集英社さん主催の手塚賞で入選した、
    諸星先生の「生物都市」ですが、

    その10年後の1985年に米国で発表された
    SF小説グレッグ・ベア作
    「ブラッド・ミュージック」の内容が
    なんとなく「生物都市」に似てるなぁって
    私は思ってます。

    さらに、ちなみに
    星野之宣先生についてです。
    諸星先生の「生物都市」が​手塚賞で入選して
    その後、手塚賞を入選したのが、
    星野之宣先生のマンガです。
    すぐに、星野之宣先生の新作が
    週刊少年ジャンプで連載され
    好評を得て人気作となります。
    (諸星先生の妖怪ハンターは短期間で終了)

    その後、星野之宣先生は、
    「ヤマトの火」の伝記SF漫画を描かれます。
    しかも、
    星野先生の絵柄は、シャープでカコイイ!です。

    私たちヲタクの間では、諸星派と星野派で
    どちらが素晴らしいのか?論争していました。
    漫画の内容も似てるので、諸星さんと星野さんは
    仲が悪いんじゃないか?と
    私たちヲタクの間では、勝手にウワサしてました。

    〜もちろん私は、諸星派です!!〜

    手塚先生 作「僕の孫悟空」に対抗したかもしれない
    諸星先生 作「西遊妖猿伝」は、私は、好きじゃないです。

    おおーひょっとして?今回紹介された
    「諸星大二郎 
     デビュー50周年記念 トリビュート」は
    今年2021に河出書房出版なので
    来年2022星雲賞コミック部門に
    ノミネートされるのでは
    ないでしょうか??

    松永kin
    来年2022星雲賞コミック部門に
    諸星大二郎先生に投票します!!

    (こんなこと書くから
    ヲタクって呼ばれるんだろうなぁ。。)

    ーーーーーーーーーーーー
    おめでとうございます。
    諸星大次郎(もろぼしだいじろう)先生
    デビュー50周年!!

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    愛媛局からのお知らせ
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    愛媛局からのお知らせ

    2021令和3年を迎えて
    新型コロナウィルス感染症の
    影響は長引いています。。

    この時期
    透明アクリル板で
    飛沫感染 防止対応して
    換気を良くして
    安全な収録に勤めています。

    リスナーの皆様
    ご理解よろしくお願いいたします。






    ホンマルラジオは、
    「3密せん!けん」


    (愛媛県広報広聴課より)
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    おめでとうございます。
    諸星大次郎(もろぼしだいじろう)先生
    デビュー50周年!!

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    パーソナリティ ホンマルラジオ会長 中村タカシ
    公開日 2021/10/09
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