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  • 2024/01/29【PRi愛媛】第1239回「朴庵例会の風光」(第11回)黒瀬英作の夢を語ろうMy Friendは、徳島の「念ずれば花ひらく」恩人の気概と受難!!

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    第1239回「朴庵例会の風光」(第11回)黒瀬英作の夢を語ろうMy Friendは、徳島の「念ずれば花ひらく」恩人の気概と受難!!




    「恩人の気概と受難」
    わたしの大恩人、いや第三の母とも言える大東出版社社主の岩野喜久代さんが永眠されたのは、平成8年(1996年)3月7日のことでした。93歳でした。岩野さんは終生・女史としての気概に生き抜かれた方でした。気概とは、意気地、気骨、気性優れてみせお高しなどと解釈されるように、ある意味では海に囲まれた火山列島に住んで北日本民族固有の特質かもしれません。それなのに現在の世の中を見ると、日本人は男も女もこの気概をなくしてしまったような気がしてなりません。しかし岩野さんは違っていました。明治の最高の女傑と言ってもさしつかえない与謝野晶子の直弟子らしく、岩野さんは典型的な気概の持ち主であったのです。

    「悼 詩」
    大東出版社社主
    岩野喜久代さんは
    わたしを世に出してくださった
    第一人者である
    この方のおかげで
    自選坂村真民詩集は
    世に出た
    念ずれば花ひらくが
    流布(るふ)したのも
    この詩集を出版してくださったからである
    岩野さんは喜久代
    わたしの妻は久代
    そんなことにも不思議を感じ
    頼りとしてきた
    わたしは母から
    叱られたことは殆どなかったが
    この方はびしびしかと叱ってくださった
    その愛に溢れたお叱りのおかげで
    やっと人間となり
    詩の一道を歩み続けることができた
    わたしには三人の母があったと
    書いたり言ったりしてきたが
    一人は生んでくれた母であり
    一人はわたしの開心開眼の方
    杉村春苔尼先生であり
    一人は四国に片隅にいたわたしを
    拾いあげ世に出して下さった
    岩野喜久代社主だった
    坂村真民詩集の箱入り豪華本の刊行といい
    さかむらしんみんさんの風光といい
    尽力してくださった大恩を
    片時も忘れてはならぬ
    噫(ああ) 朴大人と書かれた手紙も
    もうこない
    ほんとうに朴の大木のような
    白道(びゃくどう)の人であった

    「永遠の若さ」
    芸術には
    老いはない
    老いたら
    おしまいだ
    終りだ
    特に詩は
    そう思う
    詩人は
    永遠の若さを
    失ってはならぬ

    「韮(にら)かゆ」
    わたしのため
    心をこめてつくられた
    韮(にら)かゆの
    おいしさ
    どんぶりのよさ
    こころも
    からだも
    あたたかくなる
    韮かゆの
    うつくしさ

    わたしの母は、わたしを叱ったことはなかったが、喜久代先生からは、しばしば愛のお叱りを頂きました。その著『さかむらしんみんの風光』は、温かい愛と激励に満ちている第三の母が残された、ありがたい本です。

    (さかむらしんみんさんの風光から抜粋)愛する祖国日本の現在と将来を憂え、縁ある人達に、詩をもって、光明をもたらそうと努めているのである。四国に来て、しんみんさんは、一遍上人の信仰に随順した。
    一遍上人が衆生済度のため、六十万人往生を発願されて「南無阿弥陀仏」と書いた札を配って歩かれた賦算の行持を、自分も嗣(つ)ごうと決心された。しかし、現代人は「南無阿弥陀仏」と申しても感覚的に受け入れてくれない。「南無阿弥陀仏」に代る詩をもって、人々に訴えようと考えたのである。
    しんみんさんの詩は、それゆえ、表現はやさしい。九十のおばあさんでも三歳の童子でもよめる。しかし、読む者の立場からいえば、相手により深くも大きくも、強くひびく楽器のようなものだ。易しいコトバの奥の意味の何と深遠であることよ。
    詩をよく理解する米沢英雄博士は言った。
    「本当の詩とは『根元の世界』の消息を人間の言葉を翻訳して人々に伝えるものだ、それが本当の詩人だ」と。「根元の世界」とは花を花たらしめ、朝を朝たらしてめる仏の理法のはたらきそのものである。しんみんさんはこれを大詩母様と呼んで、「自分の詩は大詩母様から授かるので、いつ授けられるか分からないから、ボヤボヤ眠ってなどいられない。また一時間でも一分でも長生きして、多く授かり人々に知らしめたい」と念願しておられる。詩作の根本態度が世の名聞功利の詩人達と違っているのである。
    確信にみちた頑固一徹とも思える真民詩の断定的なコトバに逢う時、私はカリスマ性を感じるのだが、それも多くの読者にとっては大いなる魅力の一つであろう。















    今日も本気で語ります!!


    パーソナリティ 夢を語ろう My Friend【10分番組】
    アシスタント 黒瀬英作さん
    公開日 2024/01/29
    過去の放送一覧 夢を語ろう My Friend【10分番組】

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