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  • 2023/10/05【PRi愛媛】【第1232回】「朴庵例会の風光」(第8回)黒瀬英作の夢を語ろうMy Friendは、「さかむらしんみんさんの風光」!!

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    第1232回「朴庵例会の風光」(第8回)黒瀬英作の夢を語ろうMy Friendは、「朴庵例会の風光」!!






    230930人生の分岐点として、これまでも意識してきたことはあるが、
    今日、さまざまな、事象を体験して、「いのち」について、深く思わされるということに邂逅の縁を感じました。
    その縁をこれからの人生の終盤戦に残したいと思いましたので、
    以下の二つの章を「さかむらしんみんさんの風光」から選んで、語り残したいと思いました。

    『未明混沌の刻』(万象一如のひととき、詩魂は蓄えられる)
    「みめいこんとん」
    わたしがいちにちのうちで
    いちばんすきなのは
    みめいこんとんの
    ひとときである
    わたしはそのこんとんのなかに
    みをなげこみ
    てんちとひとつになって
    あくまのこえをきき
    かみのこえをきき
    あしゅらのこえをきき
    しょぶつしょぼさつのこえをきき
    じっとすわっている
    てんがさけび
    ちがうなるのも
    このときである
    めいかいとゆうかいとの
    くべつもなく
    おとことおんなとの
    ちがいもなく
    にんげんとどうぶつとの
    さべつもない
    すべてはこんとんのなかに
    とけあい
    かなしみもなく
    くるしみもなく
    いのちにみち
    いのちにあふれている
    ああわたしが
    いちにちのうちで
    いちばんいきがいをかんずるのは
    このみめいこんとんの
    ひとときである

    ・真民さんは、自分は人の持たない特技を一つ持っている。
    ・それは小鳥達と同じ、夜が明けるか明けないかの接点の暁に眼が覚めて起床することだと言われる。
    ・それは暁の二時から三時までの間で、真民さんはこのことを召喚と呼んでいる。
    ・自分の力で起きるのではない、大いなるものによび覚まされるのだと言われる。
    ・この未明混沌の刻が真民さんにとって一番純粋な時間で詩魂を充電させる時でもある。
    ・神も悪魔も阿修羅も万象一如の姿となって、真民の前に語りかける。
    ・天がさけび地がうなるのを真民先生はきき分ける。
    ・この生々躍動の宇宙の理法を嗅ぎ分ける真民さんの体解の素晴しさよ、ひれ伏して仰ぐのみ。
    (天地と共に、めざめる瞬間を共有できることは理想であるが、至難である思う)


    『行うは難し』(願をたて内省をし、神仏の心に近づく)
    「ねがい」

    いい本が読みたい
    自分の目を覚ましてくれるような
    早く起きるのを待っているような
    そんな本が読みたい
    どこか旅に出たい
    一つの木でも石でも
    いだきたいような
    そんな山中の旅に出てみたい
    いい話が聞きたい
    よろこびにねむれぬような
    たましいにしみわたるような
    そんな話が聞きたい

    十字架にかかって
    苦しみ亡くなられた基督
    一枚のむしろの上で
    息を引き取られた釈尊
    この偉大な人達を思うて
    励んでゆきたい
    愚かなわが身を
    磨いてゆきたい

    あなたに合わせる手を
    だれにも合わせるまで
    愛の心をお与え下さい
    苦しめる人をも
    すべてを許すまで
    広い心をお授け下さい

    これは大変な誓願だ
    煩悩熾盛(ぼんのうしせい)の人間に可能なことだろうか。
    昔からの諺(ことわざ)に「言うは易く行うは難し」とあるが、このような『ねがい』を真剣に考え実践しようとする人は、自らの精神を搾木(さくぼく)にかけ拷問するに等しい。
    それは真実深い宗教心を持った人だけが可能なのだろう。
    願を立てることで、深い内省を繰り返しながら、一歩一歩神仏の心に近づいていこうとする。
    否、自分が願を成就するのではない。
    神や仏が手を伸べて自分を引きあげ、そのようにあらしめて下さるのだ、という自覚に達するのだ。
    ここに言う「愛の心」は凡俗の肉親愛ではない、神のみが持つ聖愛である。
    そこまで煩悩の人間が到達出来るであろうか。
    祈りつつ一歩一歩神仏のみ心に近づこうとしても大変なことである。
    アッシジの聖フランシスコの祈りの言葉を私は親しいカトリック信者の婦人から贈られ、明治版の文語聖書の間に挟んで座右に置いているが、これが何と、真民さんの只管(ひたすら)の願いと同じなのである。
    真民さんの詩に小鳥と花を愛する聖フランシスコ様が登場するのを読むと、真民さんは聖者の言行に限りない憧憬を持っておいでのようだ。
    私は異教徒ながら、真民さん同様、聖フランシスコの祈りの言葉に『あこがれ』ているから次に抜粋してみよう。

    ああ主よわれをしておん身の平和の道具とならしめたまえ
    争いあるところにゆるしを
    分裂あるところに一致を
    絶望あるところによろこびを
    悲しみあるところによろこびを
    闇あるところに光をもたらしめたまえ
    ああ主よわれをして慰めらるることを求めずして
    慰むることを求めしめ
    理解さるることよりも理解すること
    愛さるることよりも愛することを求めしめたまえ
    そはわれらを自ら与うるがゆえに受け
    ゆるすがゆえにゆるされ
    おのが身をすてて死するがゆえに
    永遠の生命(いのち)を得るものなればなり
    ありがとうございました。
    今日も本気で語ります!!


    パーソナリティ 夢を語ろう My Friend【10分番組】
    アシスタント 黒瀬英作さん
    公開日 2023/10/05
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