融資の審査基準が銀行とは異なり、比較的甘いとされるノンバンク系ビジネスローン。「赤字」や「決算書が悪い」「税金滞納中」などの事情を抱える個人事業主には、希望を持てる借入先です。
とはいえ、個人事業主向けのビジネスローンも数多くあるため、どこがいいかわかりませんよね。特に「今日中に資金調達したい」「明日までに100万円必要」という場合は、悩んだり比較検討する時間も惜しいでしょう。
そこで本記事では、個人事業主向けのビジネスローンのおすすめを紹介します。即日融資OKや、赤字決算でも対応可能な借入先もありますので、ぜひチェックしてみてください。
《審査なしで請求書の立替払いOK!支払いを最長60日まで伸ばせる》
ビジネスローン個人事業主におすすめ!審査甘いのはどこ?
ビジネスローンで審査が甘い、厳しいというのは、一概にいえません。
というのも、審査基準は業者によって異なり、さらに申込者の状況もそれぞれ違うため、比較できないのです。
同じ年収でも落ちる人と落ちない人がいますので、実際に申し込んでみないとわからないというのが現状です。
また貸金業法16条では、「審査が甘い」「必ず通る」などの表現が禁止されています。そのため、「当社は審査が甘く、必ず借りられます」といった業者は存在しません。
ただ、銀行よりは次項から紹介するノンバンク系のビジネスローンの方が、通りやすくなっています。銀行ビジネスローンは、経営不振で赤字決算の場合、審査通過が厳しい状況でしょう。申し込みにもさまざまな書類が必要で、審査時間もかかります。
しかしノンバンク系は、利便性とスピード感を重視しているため、赤字・税金滞納でもOKなど、柔軟に対応してくれます。
銀行ビジネスローンとは審査基準が異なるため、ノンバンク系のビジネスローンの方が通りやすく、即日融資も可能です。
ビジネスローン個人事業主におすすめ!赤字でもOK
税制面のことを考えて、赤字としている個人事業主も少なくないでしょう。しかし、確定申告書が赤字では、「ビジネスローンが通らないのでは?」と不安に思う必要はありません。
以下のオージェイなら赤字決算でも対応してくれます。
オージェイ:赤字決算、税金未納でも対応
赤字決算、税金未納でも申し込みできる「オージェイ」は、大口から短期的なつなぎ融資まで対応可能。個人事業主も利用できる数少ない業者です。
手形割引融資や無担保融資、売掛債権担保融資から、診療報酬担保融資など、取り扱うプランも豊富。状況に合わせて借入できます。
また、早めに申し込めば最短即日融資も可能です。信頼できる借入先として、いいお付き合いを続ければ、今後もいざという時頼りになるでしょう。優良顧客となれば、金利も優遇されます。
融資対象 | 法人 個人事業主 |
融資スピード | 最短即日 |
借入限度額 | 10万円〜1億円ビジネスローン:30〜2,000万 |
借入利率 | 年10.00%~15.0%以下 |
担保・保証人 | 原則不要 |
ビジネスローン個人事業主におすすめ!即日融資可能
続いて「今日中に資金調達したい」「明日までのキャッシュがないと困る」などお急ぎの方へ即日融資可能なビジネスローンを紹介します。
ニチデン:午後2時までの申込で即日振込みOK
最長20年、ゆとりをもった返済ができる「ニチデン」のビジネスローン。小口から大口融資まで対応できる中小消費者金融です。14時までの申し込みで即日融資可能。
独自の審査基準を設けているため、審査が柔軟です。他社から断られた人でも借りられる可能性があります。
融資限度額は1億円まで。担保保証人は原則不要、無理のない返済プランを組めるのも魅力です。
大阪・奈良 ・和歌山・滋賀・三重・京都・兵庫の方限定の融資です。
融資対象 | 法人 個人事業主 |
融資スピード | 最短即日 |
借入限度額 | 1億円まで(1億円以上も相談可能) |
借入利率 | 実質年率/4.8%~17.52%(審査のうえ決定) |
担保・保証人 | 原則不要 |
ビジネスローン個人事業主におすすめ!銀行並みの低金利
最後に、銀行並みの低金利で借りられるビジネスローンを紹介します。
- MRF(エム・アール・エフ)
- デイリーキャッシング
MRF(エム・アール・エフ):最短3日のスピード融資
申し込みから融資まで、最短3日で完了する「MRF(エム・アール・エフ)」は、年 4.00~9.90%の低金利が魅力です。個人事業主でも利用可能な不動産担保融資なので、審査も柔軟です。
専門知識を持った営業スタッフが会社に訪問してくれますので、手間がかかりません。
決算内容を重視した審査ではないため、赤字でも安心。申し込みは、西日本エリア(大阪、兵庫、岡山、 広島、山口、福岡、大分、佐賀、熊本、長崎、宮崎、鹿児島、愛媛、香川)が対象です。
融資対象 | 法人 個人事業主 |
融資スピード | 最短3営業日 |
借入限度額 | 100万円〜3億円 |
借入利率 | 年 4.00~9.90% |
担保・保証人 | 保証人:原則不要担保:土地・建物に根抵当権設定 |
デイリーキャッシン:返済期間最長30年OK
個人向けローンを提供する中小消費者金融の「デイリーキャッシング」は、ビジネスローンや不動産担保ローンも展開しています。
独自の審査基準で判断するため、他社に断られた人でも融通がききます。しかも原則、無担保・無保証人で利用可能。年5.2%~14.5%で借りられます。
ビジネス拡大のための設備投資や資金ショートを回避するためのつなぎ資金など、あらゆる目的に合わせて利用できます。
支払い期間は最長30年までOK。無理のない返済計画が立てられるのも魅力です。
融資対象 | 法人 個人事業主 |
融資スピード | 最短3営業日 |
借入限度額 | 100万円〜3億円 |
借入利率 | 年 4.00~9.90% |
担保・保証人 | 保証人:原則不要担保:土地・建物に根抵当権設定 |
個人事業主向けビジネスローンに審査落ちしたときの対処法
「ビジネスローンの審査に通らない」「審査が長引いてキャッシュが足りない!」という場合は、以下の方法で対処しましょう。
- 支払い.com
- ファクタリング
- 助成金・補助金の利用
上記はビジネスローンで借りたお金を支払いに回さず、現金を手元に確保したい方にも便利なサービスです。ビジネスローンと併用すれば、資金繰りの改善に役立つでしょう。
支払い.com:最長60日後まで支払いを先延ばしできる
「支払い.com」は審査なしで、請求書の支払いを最長60日後まで先延ばしできるサービスです。必要なのは、クレジットカードだけ。提出書類もありません。
登録すれば、請求書の支払いを「支払い.com」が立て替えてくれます。請求はクレジットカード払いとなるので、カード返済日の最長60日後まで支払いを伸ばせるというわけです。
手続きは60秒で完了するため、手間もかかりません。最短1日後の振り込みに対応してもらえますので、支払いに遅れて取引先の信用を失う恐れもないでしょう。手数料も4%なので、ビジネスローンで借りるより低めです。
取引先への振り込みは、自分の名前でできるため、先方にバレません。
資金繰りが厳しく、ビジネスローンでお金を借りても支払いに回るのでは、新しい動きが取れませんよね。そんな時は、「支払い.com」で支払いを先延ばしにして、ビジネスローンで借りたお金を運転資金として手元に残しましょう。
ファクタリング
悪化した資金繰りの改善に有効な対策として、ファクタリングもおすすめです。
ファクタリングは、ファクタリング会社が売掛債権を買い取ってくれるサービスです。一定の手数料はかかりますが、1ヶ月先、2ヶ月先の入金を早められるため、資金調達におすすめです。さらに、2社間ファクタリングを選べば、取引先に利用したことがバレません。
《ファクタリングの流れ》
- 売掛債権をファクタリング会社が買取り
- ファクタリング会社から入金
- 請求書の支払い期限までに取引先から入金がある
- ファクタリング会社へ支払い
このように、ファクタリングを利用すれば、取引先から入金がある前に請求書を現金化できます。税金など期日が決まっている支払いがあるときに、資金調達できますので便利です。
ファクタリングなら請求書があれば利用できますので、業績が悪くても審査に影響しません。個人事業主でも利用できるおすすめのファクタリング業者は以下の3社です。
手数料 | 買取可能額 | 入金スピード | |
labol(ラボル) | 一律10% | 1万円~必要な金額のみ調達OK | 最短即日 |
2%~ | 無制限 | 最短即日 | |
2%〜14.8% | 最大1,000万円まで | 最短即日 |
助成金・補助金の利用
経営不振や資金繰りの悪化を改善するには、助成金や補助金を利用する方法もおすすめです。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で収入が落ちた事業者の支援策として、持続化給付金や事業復活支援金(※新規受付は終了)などが実施されたことは、記憶に新しいでしょう。
他にも毎年通常展開されている、個人事業主が利用可能な助成金や補助金はたくさんあります。経済産業省や厚生労働省、中小企業庁のHPなどを確認して、条件に合うものがないか探してみましょう。
また、全国の地方自治体が独自に実施する助成金もあります。お住まいの地域の市役所HPなどもチェックしてみてください。
助成金や補助金を利用するメリットは、返済が不要なことです。借りても返さなくてはならないローンとは心持ちが違います。しかし、条件を満たさなければ申し込めないことや審査に多くの書類が必要、時間がかかる点がデメリットです。
資金繰りを早急に改善したい場合は、ノンバンク系ビジネスローン、「支払い.com」やファクタリングをうまく活用しながら、助成金を検討するといいでしょう。
個人事業主向けビジネスローンの審査に通過するポイント
最後にビジネスローンの審査に通過するポイントを紹介します。少しでも通りやすくなるように、参考にしてください。
- 銀行よりはノンバンク系が通りやすい
- 申し込み内容は正確に入力する
- 借入希望額は必要最低限にする
- 担保や保証人を立てる
- 赤字でも回復の見込みがあることを伝える
- 個人的なステータスが影響することもある
上記の中でも、「ノンバンク系を選ぶ」「借入額を低め(最低限)にする」「担保や保証人を立てる」は、審査が通過しやすくなるコツです。
とはいえ、無担保・無保証人でも利用できるビジネスローンはありますので、本記事で紹介した業者をチェックしてみてください。担保や保証人を立てるのは、最終手段と考えましょう。
また、借入額は審査の難易度に比例します。高額になるほど審査が厳しくなるため、必要最低限の借入に留めておきましょう。
まとめ
個人事業主におすすめのビジネスローンの中には、赤字・税金未納でもOKな業者が存在します。
本記事で解説したように審査が甘い業者は存在しませんが、ノンバンク系や状況にあった借入先を選ぶことで通過しやすくなります。また、審査に通過しやすくなるポイントも参考にすると、借りられる可能性が高まるでしょう。
「審査結果を待っている時間がない」「審査に通らなかった」という場合は、「支払い.com」やファクタリングもおすすめです。便利なサービスを活用しながら、資金繰りの危機的状況を脱しましょう。